健康情報
2022.04.11
「青汁」ダイエットの4つの効果!やり方と飲むタイミングを押さえて健康的に痩せよう
- もくじ
なぜ青汁はダイエットに効果があるの?
青汁は大麦若葉やケール、明日葉(あしたば)などの緑色野菜が主な原料です。食物繊維やビタミン類、ミネラルが豊富なのが魅力で、ダイエットに高い効果があるといわれています。ここでは青汁がダイエットによいといわれる理由を解説します。
1番の魅力は豊富な食物繊維
野菜が主な原料の青汁は、食物繊維がとても豊富です。食物繊維は腸内環境を改善して便通をよくするほか、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
食事による肥満は摂取量だけでなく、血糖値の上昇や腸内環境も大きく関係します。食事を取ることで分泌されるインスリンは、脂肪を生成しやすい性質を持った成分です。血糖値の上昇を抑えることで、インスリンの量は自然と減少します。
また、便秘や消化不良で腸内環境が悪い状態だと摂取したエネルギーが代謝しきれず、残った分が脂肪として蓄えられるのです。腸内環境が整うと摂った分のエネルギーが効率よく体内活動に使われるので、太りにくくなります。青汁に含まれる豊富な食物繊維は、人間が太るリスクを減らしてくれるのです。
太りにくい体質を作る
太る原因は、食事だけでなく体内環境も大きく関係します。青汁を継続して飲み続けると体内環境を整える作用があるので、太りにくい体質を作れます。「食事量を制限しているのに痩せない」と悩んでいる人は、青汁を飲んで体質改善を行うとよいでしょう。
青汁の4つの効果
青汁にはダイエット効果が、主に4つあります。1つずつ詳しく見てみましょう。
整腸作用・便秘解消
青汁に含まれる豊富な食物繊維は、腸内環境を整える働きがあります。製品によって違いますが、多いもので1包3gあたり1.2g、レタスに例えるとおよそ1/3玉分の食物繊維が含まれています。
また、青汁に含まれる食物繊維の多くが不溶性食物繊維です。この成分は便通をよくする効果があり、便秘解消に有効です。腸内環境はエネルギーの代謝に関わる臓器です。改善することでダイエット効果が望めます。
血糖値の上昇を抑制
血糖値の上昇は、肥満以外にも糖尿病や心筋梗塞のリスクを高めます。青汁に含まれる水溶性食物繊維には血糖値の上昇を抑える効果があり、食後の血糖値を正常に保ちます。血糖値が気になる人は、食前に1杯の青汁を飲むとよいでしょう。
むくみを改善
体のむくみは、血行不良と塩分の摂りすぎが主な原因です。青汁に含まれるカリウムには血液をサラサラにする効果と、摂りすぎた塩分を排出する効果があります。
長時間のデスクワークや立ち仕事、血圧を上昇させる塩分の多い食事は血行不良となり、むくみの原因になるのです。3食の食前や起床時など、決まったタイミングで青汁を飲めばむくみは改善できます。
老化防止
青汁にはたくさんのビタミンや酵素など、健康によい成分がたくさん詰まっています。それでいて糖質は少量です。普段の食事だけでは摂りにくい栄養素も摂取できるので、老化防止にもおすすめです。
青汁ダイエットはこんな人におすすめ!
青汁ダイエットは運動・生活習慣の見直し・食事制限のいずれにも該当しない、栄養を摂取して痩せるタイプのダイエットです。青汁ダイエットは、以下の4つのいずれかに当てはまる人におすすめです。
食べ物の誘惑に弱い人
ダイエットでいきなり食事制限をしても、空腹感に耐えられなくなり挫折するケースはよくあります。食事制限ダイエットのコツは空腹感を我慢することではなく、空腹感を誤魔化すことです。
青食べ物の誘惑に弱い人は、食前に青汁を1杯飲みましょう。
ダイエット時の便秘に悩んでいる人
腸内に便が溜まった状態だと、代謝機能が低下して体が脂肪を蓄えやすくなってしまいます。便秘の解消には、不溶性食物繊維をたくさん摂るとよいとされています。
20歳以上の成人が摂取するべき食物繊維量は、1日におよそ18〜21gです。食物繊維が多く含まれているごぼうやオクラ、キノコ類でさえ100gあたり3〜5gしか含まれていません。食事の野菜割合を多くしても18〜21gはなかなか難しい量です。
青汁1杯に含まれる食物繊維はおよそ1.2gです。食前に1杯飲むのを3食続ければ、3.6gもの食物繊維を補えます。便秘に悩んでいる人は青汁ダイエットを試してみましょう。
健康的に痩せたい人
ダイエットは肌質が悪くなったり、筋肉が落ちたりと健康面のデメリットが伴う可能性もあります。
しかし、青汁ダイエットならこれらのデメリットを心配する必要はありません。青汁の成分で代謝や血糖値などの太りやすい体質を改善するダイエットなので、健康と減量を同時に達成できます。
不健康な体質を改善したい人
青汁の食物繊維やミネラルは継続して飲むことで、便秘の解消や血糖値、血圧の改善に効果的です。太る原因は食べ物だけでなく、不健康な習慣による体質の変化も関係しています。体調がすぐれないことで悩んでいる人にも青汁ダイエットはおすすめです。
青汁ダイエットの正しいやり方
青汁ダイエットはタイミングや飲む回数が重要なポイントで、用途によって飲み方を変える必要があります。ここでは、青汁ダイエットの安全で正しいやり方を解説します。
青汁ダイエットは飲むタイミングが大切
体質の改善や食べ過ぎ防止が主目的の青汁ダイエットでは、飲むタイミングが最も重要です。いつ飲むのかによって期待効果が異なるので注意しましょう。
朝ごはんやおやつを青汁に置き換える
食事量やカロリーの制限がしたい人は、朝ごはんやおやつを青汁に置き換えましょう。食欲がない、時間がないからと朝ごはんを抜くのはダイエットにとって悪い習慣です。朝食べない分お昼に食べ過ぎてしまうので、結果として太ってしまいます。青汁なら時間がないときでもすぐに飲めますし、飲み物なので食欲がないときにもおすすめです。
また、おやつを青汁にするのも満腹感を得られるためよいでしょう。青汁はカロリーが低いのでおやつ時に飲んでも太りません。
起床後の1杯にもおすすめ
起床後に1杯の青汁を飲む習慣を付けると、1日を活発に元気よく過ごせます。青汁には、食事で摂った栄養を効率よく代謝させるビタミンやミネラルが豊富に含まれています。疲労回復にもなるので疲れ気味の人にもおすすめです。
また、青汁特有の苦味は脳を覚醒させるのにも効果的です。朝が弱い人も青汁を飲んでみましょう。
便通改善が目的なら夜の入浴前に飲む
青汁に含まれる豊富な不溶性食物繊維は便秘解消の効果があります。継続して飲み続けることで便通がよくなり、代謝アップや血糖値の抑制などダイエットの効率を上げられます。便秘解消を目的とする場合、飲むタイミングは夜の入浴前がおすすめです。効果が現れだすと朝に快便をもたらしてくれます。
食べ過ぎに悩んでいるなら食前に1杯
食事量を制限するなら、食前に1杯青汁を飲みましょう。青汁に含まれる水溶性食物繊維は胃の中で膨らむ性質を持っているので、その後の食事量を少量で済ませられます。青汁はカロリーや糖質量も低いので、太る心配もありません。ただ、その際は糖質量の少ないタイプの青汁を選ばないといけません。
割り方のポイント
市販の青汁は、個包装の粉末を水で溶かして飲むタイプがほとんどです。アレンジレシピではフルーツ牛乳や豆乳などで割っていますが、その際はカロリーや糖質量に気をつけましょう。特にフルーツ牛乳は青汁特有の苦味を抑えて飲みやすくなりますが、その分カロリーも高くなるのでダイエットには不向きです。
ダイエット目的の場合は水やフレーバーティーなど、カロリーの低い飲み物で割るようにしましょう。
最低でも1ヶ月以上は継続しよう
青汁ダイエットは体質改善を目的とするダイエット方法です。ゆっくりと体質を改善していくので、即効性のあるダイエットとはいえません。青汁ダイエットの効果を実感するには、最低でも1ヶ月以上は続けるようにしましょう。
また、青汁はあくまで痩せやすい体を作る手段なので、運動や食事量の見直しなどダイエットの基本的な要素は踏まえておく必要があります。
ダイエットに効果のある青汁の選び方
青汁は使われる材料によって成分量や効能が違うので、青汁ダイエットに合った効能があるものを選ばないといけません。特に、カロリーや糖質量には注意が必要です。飲みやすいものほど糖質やハイカロリーな成分が添加されている傾向があります。
特定保健用食品・機能性表示食品の青汁を選ぶ
ダイエット目的なら、「特定保健用食品」「機能性表示食品」と書かれたタイプの青汁を選びましょう。これらの表示は目的別で成分や酵素が独自に添加・調整された青汁であることを意味します。青汁そのものの効果に加えて添加された成分や酵素の効果も期待できるので、青汁ダイエットの目的に合った表示のあるタイプを選びましょう。
低カロリー・低糖質タイプの青汁を選ぶ
食事とは別で摂取する青汁ダイエットでは、青汁自体のカロリーや糖質量が低いものを選ぶ必要があります。パッケージ裏の成分表を見て、はちみつや砂糖などの糖分が添加されていないか確認しましょう。
葛の花イソフラボン配合は脂肪燃焼に効果的
市販の青汁には、「葛の花イソフラボン配合」と表示のある青汁があります。葛の花イソフラボンには内臓脂肪や皮下脂肪の燃焼を助ける働きがあり、ダイエットにとても有用な成分です。ダイエット目的なら、葛の花イソフラボンが配合されているタイプの青汁を選びましょう。
青汁ダイエットの注意点
青汁ダイエットにはさまざまな魅力がありますが、注意すべき点がいくつかあります。実践する際は以下に気をつけましょう。
野菜不足の対策にはならない
青汁には野菜によく含まれるミネラル・食物繊維・ビタミンが豊富に含まれていますが、それでもすべての栄養をカバーできるわけではありません。あくまで青汁は普段の食事で摂る栄養を補うものとして飲むのがおすすめです。
効果はゆっくり
青汁ダイエットの効果が現れるのは、最低でも1ヶ月はかかるといわれています。習慣付けてゆっくりと体質を改善するダイエット方法なので、即効性がない点には注意しましょう。
飲むだけで痩せるわけではない
青汁そのものに直接脂肪を燃焼する効果はありません。葛の花イソフラボン配合のものは脂肪燃焼を助ける効果がありますが、あくまで補助的な機能です。食事内容の改善や運動、規則的な生活習慣を取り入れることで初めて効果が現れるので、ほかのダイエット方法とあわせて青汁を取り入れるとよいでしょう。
青汁と組み合わせて簡単に健康管理できる食事
ジョイントのお弁当は管理栄養士が監修している健康管理食。糖質制限食や塩分・エネルギーコントロール食など様々な用途にあったお弁当を見つけられます。
また、冷凍のお弁当なので電子レンジで温めるだけで簡単に健康管理ができる点が魅力。
青汁ダイエットは継続が大切!毎日飲んで健康的に痩せよう!
青汁には、ダイエットに効果的な食物繊維や酵素などの成分がたくさん含まれています。特に、便秘気味の人や食べ過ぎに悩んでいる人にはおすすめの食品です。ただし、青汁ダイエットの効果は時間をかけてゆっくりと現れるので、気長に続けるようにしましょう。
管理栄養士馬塲 耕造
1950年生まれ。国立循環器病研究センター 栄養管理室長、大阪刀根山医療センター 栄養管理室長、関西福祉科学大学 福祉栄養学科 客員教授。現在、優れた知見をもとに当社商品の監修と管理栄養士の指導を行い、お客様の栄養相談も行っている。