2021.09.21
味噌汁は低糖質ダイエットの味方!
味噌汁は、低カロリーで低糖質だからです。
また、味噌の原料となる大豆には、「ロイシン」「イソロイシン」というアミノ酸がたくさん含まれており、筋肉を作る役割があるので、筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、ダイエット効果が期待できます。
味噌汁は健康に良いと何となく分かっている方も多いと思いますが、ダイエットの味方になるというのはとても嬉しいことですよね。
そこで今回の記事では次のことをお伝えします。
●味噌汁のカロリー、糖質はどのくらいある?
●低糖質の味噌汁におすすめの食材
●低糖質の味噌とは
●味噌汁のダイエット効果について
最後までお読みいただければ、なぜ、味噌汁が低糖質ダイエットに繋がるかが分かりますので、ぜひ、参考にご覧ください!
代表的な味噌汁のカロリーや糖質
味噌汁に使われる味噌は発酵食品で健康に良いというのは分かっている方が多いと思いますが、味噌汁は低糖質であることはご存じだったでしょうか?
ではここで、代表的な味噌汁のカロリーと糖質を見てみましょう。
具を入れた場合の、代表的な味噌汁のカロリーと糖質は次の通りです。
味噌汁の種類 | カロリー | 材料 | 糖質 |
豆腐とわかめの味噌汁 | 56kcal | みそ15g | 3.9g |
とうふ50g | |||
わかめ2g | |||
なすの味噌汁 | 37kcal | みそ15g | 3.5g |
なす30g | |||
ほうれん草の味噌汁 | 42kcal | みそ15g | 2.7g |
ほうれん草20g | |||
きのこ汁 | 23kcal | みそ15g | 3.3g |
しめじ20g |
味噌汁は具の食材によってカロリーや糖質に差が出ることが分かります。
豚汁は糖質が少ないですが、カロリーは121kcalと、ほかの味噌汁と比べると高くなります。
また、野菜でも、なすの糖質は9.8gですが、ほうれん草は4.5gと約半分になるなど差があります。
このように、味噌汁を食べる時には、具の食材選びも重要になってくるので、次に、味噌汁のおすすめ低糖質食材を紹介していきますね。
おすすめの低糖質食材を使った味噌汁
では、味噌汁の具の食材で、低糖質の物を紹介していきましょう。
豆腐
豆腐は低糖質で、たんぱく質が豊富です。わかめなどの海藻と共に使うと良いでしょう。
きのこ類
しめじやエノキなどのきのこ類は糖質が低く、食物繊維も豊富です。
海藻類
わかめなどの海藻は低糖質でミネラルが豊富です。豆腐と一緒に味噌汁に入れるとタンパク質も摂れてバランスの良い味噌汁になります。
卵
卵は低糖質でタンパク質が豊富なので、味噌汁に卵を落として食べると栄養豊富な朝食になります。
葉物野菜
葉物野菜は、糖質が低く、食物繊維やビタミンも豊富に含まれています。
ほうれん草はカリウムの効果で塩分を体外に出すはたらきもあるので、味噌汁の塩分が気になる場合、特にオススメです。
さて、味噌にもいろいろな種類があり、糖質に差があるかどうか見ていきましょう。
最も低糖質な味噌は?
味噌汁にかかせないのは「味噌」ですが、味噌には米味噌、麦味噌、豆味噌の3種類あります。
まず、それぞれのカロリーや糖質、塩分を見てみましょう。
表は、味噌汁1杯分、大さじ1(15g)で計算しています。
種類 | カロリー | 糖質 | 塩分 |
米味噌(甘味噌) | 30.9kcal | 4.8g | 0.9g |
米味噌(赤色辛味噌) | 26.7kcal | 2.5g | 1.9g |
麦味噌 | 27.6kcal | 3.5g | 1.6g |
豆味噌 | 31.0kcal | 1.2g | 1.6g |
参考:日本食品標準成分表2020年版 | 食品成分データベース文部科学省
具なしの味噌汁の場合、カロリーは26kcal~31kcalといずれも低カロリーです。
糖質は、1,2g~4.8gと、低糖質ですが、多いものとすくないものと比較すると4倍の差がありますね。
最も低糖質な味噌は豆味噌です。
豆味噌の4倍の糖質量があるのは米味噌(甘味噌)なので、低糖質ダイエットをする時は
米味噌(甘味噌)は避けた方が良さそうですね。
なお、味噌の特徴をまとめましたので、参考にしてくださいね!
種類 | 特徴 |
米味噌 | 国内で生産されている味噌の80%が米を使った味噌。
この中で甘味噌は糖質が高い。 |
麦味噌 | 大麦を原料としている味噌。糖質はやや高い。 |
豆味噌 | 大豆と塩が原料の味噌。愛知県の八丁味噌が有名。糖質が低い。 |
なお、味噌汁の塩分が気になる人もいるかと思いますが、味噌汁1杯で0.9g~1.9gです。
味噌には、発酵過程で作られるペプチドという成分が含まれていて、血圧を下げるはたらきが期待されるため、味噌汁1杯程度では、塩分をさほど気にする必要はないと思われます。
味噌や味噌汁が低糖質であることが分かりましたが、ダイエット効果はどうなのでしょうか?
味噌汁のダイエット効果とは
味噌汁はダイエット効果が期待できます。
先に述べたように、太る原因になる糖質が少ない事がひとつの理由になります。
また、味噌の原料となる大豆には、「ロイシン」「イソロイシン」というアミノ酸がたくさん含まれています。
この2つは、筋肉を作ったり、筋肉が分解されるのを防いだりする役割があります。
筋肉が増えるとエネルギー消費量が多くなりますし、基礎代謝が上がるので、ダイエットに効果があると言えます。
さらに、味噌汁の具の食材に身体を温める物を入れると、体温が上がり、基礎代謝が上がってダイエット効果が期待されます。
豚汁は特におすすめです。
豚肉のビタミンB1は血行をよくするはたらきがあります。
具材で使われる根菜類(人参、玉ねぎ、ごぼう、しょうがなど)は体を温める効果が高いです。
そして、味噌は発酵食品で酵素が含まれているので体を温めるという、ダイエットにも優れた味噌汁と言えるでしょう。ただし、カロリーは高めですので食べ過ぎには注意してくださいね。
このように、味噌汁にはダイエット効果が期待できる要素がたくさんありますね!
まとめ
味噌汁が低糖質なのはお分かりいただけたでしょうか。
味噌の種類によって、糖質に差があることと、味噌汁の具の食材によっても糖質が変わるので、低糖質ダイエットを考える時には食材選びも大切になりますね。
上手に選んで食べると、健康的なダイエットが期待できます。
ジョイントの糖質制限食と共に味噌汁を食生活に摂り入れると、あなたのダイエットと健康管理に役立つことと思います。ぜひ、お試しくださいね!
管理栄養士馬塲 耕造
1950年生まれ。国立循環器病研究センター 栄養管理室長、大阪刀根山医療センター 栄養管理室長、関西福祉科学大学 福祉栄養学科 客員教授。現在、優れた知見をもとに当社商品の監修と管理栄養士の指導を行い、お客様の栄養相談も行っている。