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2022.02.07
高血圧にお酢が効果的な理由。血圧との関係やおすすめの飲み方を紹介
- もくじ
高血圧とお酢の関係とは?
血圧が高い状態を放置すると動脈硬化につながったり、脳卒中や心疾患、腎臓病を引き起こしたりと体が危険な状態になることがあります。できるだけ血圧を上げないよう、日々の暮らしの中で予防していけると安心です。
高血圧予防には食べ物に気を付けたり、禁酒禁煙したりといろいろな方法がありますが、今回は「お酢」による高血圧予防についてチェックしていきます。
なぜお酢を摂ると血圧が下がるのか
お酢にはさまざまな健康効果が期待されていますが、なかでも血圧が正常値以上の人がお酢の摂取を続けると降圧効果があるといわれています。最近ではその効果についてエビデンスが示されており、科学的にも明らかになりました。
お酢と血圧の関係
お酢が血圧を下げる理由は、お酢の主成分である「酢酸」にあります。酢酸には血管を広げるアデノシンに働きかける作用があり、血圧の上昇を抑えてくれます。血圧が高めの人が毎日継続してお酢を摂取したところ、最高最低血圧共に低下したという調査結果もあるほど、お酢と血圧には密接な関係があることが分かっています。
他にもお酢にはミネラルやビタミンなども含まれており、これらの成分も相互的に降圧効果に作用しています。
お酢の減塩効果が血圧を下げる
酸味の利いたお酢は味付けのアクセントとなり、料理の際に塩の使用量を減らす効果が期待できるのです。塩分の摂りすぎは、血圧を上昇させてしまいます。お酢を調味に加えることで味の物足りなさを感じることなく減塩できるのです。そのため、塩分を上手に減らすためにお酢を活用することは、高血圧予防に効果的です。
血圧が正常な人が飲んでも問題なし!
お酢には血圧を下げる効果がありますが、正常な人が摂取を続けても血圧は下がらず変化がないことが分かっています。あくまで血圧が正常値より高めな人に作用するとされています。そのため、「血圧が下がったからこれ以上飲むと危険かも」という心配はありません。
お酢には降圧効果以外にも疲労回復や内臓脂肪の減少、便通の改善などさまざまな健康効果もあるため、血圧が正常値であってもお酢の摂取を続けることをおすすめします。
血圧を下げるためにおすすめの健康的なお酢の取り方とは
正しいお酢の摂取法を理解しておくと効果的にお酢の作用を実感できます。ここではお酢を健康的かつ効果的に摂取する方法を解説していきます。
血圧を下げるためのお酢の適量
血圧を下げるといわれるお酢ですが、やみくもにたくさん飲めばいいわけではありません。食物酢なら毎日15ml(約大さじ1杯)程度で十分です。食物酢(米酢)15mlには酢酸が660mg含まれています。この酢酸の量がポイントとなるため、食物酢以外のドリンクや酢酸が含まれる食品で賄う場合は、酢酸に注目するとよいでしょう。
お酢を飲むベストなタイミング
血圧を下げるためにお酢を摂取する場合、摂取するタイミングはいつでもよいです。血圧は朝起きてからお昼までの時間帯で上昇する傾向があるので、朝摂取するとよいという意見もありますが、時間帯に関わらず無理なく摂取を続けることの方が大切です。
お酢の摂取は習慣にすることが大切なので、いつ飲むかを決めておくと生活の中で無理なく継続できます。
お酢の種類で作用に差はある?
血圧を下げる効果は、お酢に含まれる酢酸が作用しています。どのお酢にも酢酸が含まれているので、種類を問わず一定の効果が期待できます。
酢酸以外のミネラルやビタミンの成分がお酢の種類によって異なるため、血圧を下げることだけでなく健康効果を期待したい場合は、それぞれのお酢に含まれる栄養素に注目するとよいでしょう。
料理に使えるお酢
穀物酢や米酢は、料理に活用することが多いお酢です。甘味が加えられていないため酸味の利いた調味料として、他の調味料と合わせて使うと無理なく料理に取り入れられます。
飲むお酢
健康ブームの到来により、飲用のお酢の種類が増えています。りんご酢やブルーべリー酢のようなフルーツ酢や、はちみつ黒酢やサイダー酢のようなアクセントを効かせたお酢など、さまざまな味わいがあります。どのお酢にも酢酸が含まれているため、一定の効果を期待できるでしょう。お好みの味わいを見つけて、無理なく美味しく摂取することをおすすめします。たまに味を変えることは、飽きずに続けるためのポイントです。
酢を使ったサプリ
酸っぱいものがどうしても苦手な人には、サプリで酢の成分を摂取する方法もあります。黒酢を使ったサプリのほか、血圧に作用するサプリもあるのでお酢の摂取が難しい人はサプリを取り入れてみるのもおすすめです。
お酢で血圧を下げるために気を付けたいポイント
お酢は正しく摂取すると血圧を下げてくれるなどの健康効果が期待できますが、間違った摂取方法で続けると思わぬ落とし穴がある場合もあります。ここでは、お酢を健康的に摂取するために気を付けておきたいポイントについてみていきましょう。
カロリーの低いお酢がおすすめ
塩分の摂りすぎだけでなく、カロリーの摂りすぎによる肥満も血圧の上昇につながります。お酢には血圧を下げたり、脂肪を燃焼させたりする効果もありますが、飲みやすくするために甘味を加えたお酢の摂りすぎには注意が必要です。甘味が無いタイプのお酢はカロリーが低めですが、ジュースのような甘味が添加されたお酢はカロリーの表示をチェックして、摂りすぎないように気を付けましょう。
即効性を感じても毎日の継続が血圧を下げる秘訣
お酢の摂取を続けると、徐々に血圧が下がったことを実感できるでしょう。ある程度の即効性を感じられますが、ここでお酢の摂取をやめてしまうとまたすぐに血圧が戻ってしまいます。血圧が下がった状態をキープするためには、継続してお酢の摂取を続けることが重要なポイントです。
毎日お酢を摂るのは大変という人は、調味料や飲料にするなど自分に合う方法を見つけて、お酢の摂取を習慣化することをおすすめします。
お酢を飲むときの濃度に注意
お酢を飲用にする場合は、濃度に注意しましょう。薄めない方が効果がありそうという理由でお酢を原液で飲む人もいるかもしれません。しかし濃い原液のままで飲むと、デメリットもあるので注意が必要です。
濃すぎるお酢は歯のエナメル質を溶かす危険がある
お酢の主成分である酢酸は、強い酸性なので口の中に残ると歯のエナメル質を溶かしてしまう場合があります。薄めずに原液を口に含んでそのままにすると、歯や口腔内のトラブルを引き起こしてしまいます。お酢は原液でも薄めても効果は変わらないため指定通りに希釈して、お酢を飲んだ後は濃度に関わらず口をゆすいでおきましょう。
空腹時に原液を飲むと胃腸が荒れやすくなる
食前酢としてお酢を飲む習慣にしている人もいるでしょう。空腹時に濃い原液を飲むと胃腸に負担がかかり、荒れてしまう場合があります。特に空腹時は口にした物の刺激を受けやすいので、原液は控えて希釈するか、食後に飲むなどタイミングをずらすとよいでしょう。
高血圧に効果的なお酢の摂取を続けよう
お酢を少量でも毎日摂取することで、血圧が下がり健康的な生活ができます。たくさん飲む必要もなく、料理で摂取してもよいので無理なく続けやすいです。血圧が気になる人は、ぜひ毎日の暮らしにお酢の摂取を取り入れてみてください。継続することが重要なポイントですので、無理なく続けられる方法で健康的な体を手に入れましょう。
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管理栄養士馬塲 耕造
1950年生まれ。国立循環器病研究センター 栄養管理室長、大阪刀根山医療センター 栄養管理室長、関西福祉科学大学 福祉栄養学科 客員教授。現在、優れた知見をもとに当社商品の監修と管理栄養士の指導を行い、お客様の栄養相談も行っている。