健康情報
2022.03.09
味の濃い食べ物は身体に負担がかかる!食生活を見直して味覚改善しよう
味の濃い食べ物を好むようになるわけ
どうして人は味の濃い食べ物を好むようになるのでしょうか。最初はあっさりした味付けで満足できていたはずなのに、いつの間にか味の濃い食べ物でないと満足できなくなってしまったと感じている人もいるかもしれません。なぜ濃い味付けを好むようになるのか、その原因を探ってみましょう。
濃い味でないと物足りなくなる
味の濃い食べ物を好んで食べ続けていると、だんだん塩味を感じにくくなります。塩味を感じにくくなると、より濃い味を求めるようになり、さらに塩味を感じにくくなるという負の連鎖が続いてしまうのです。特に食欲旺盛な男性や成長期の子どもは、しっかりした味付けの食事でないと「食べた気がしない」と、つい味の濃い食べ物を選びがちになってしまいます。そうすると日々濃い食べ物を食べ続け、ますます塩味を感じにくくなってしまいます。
加齢による味覚の低下
高齢になってから、味の濃い食べ物を好んで食べるようになる場合もあります。これは加齢によって味覚障害が起こるからなのです。年を取ると味を感じにくくなるため、味の濃い食べ物でないと物足りないと感じることがあります。
味覚に必要な栄養素不足の可能性も
味の濃い食べ物でないと物足りなくなる原因として、味覚を感じるために必要な栄養素が不足している可能性があります。
味覚は、舌の表面にある味蕾(みらい)という小さな細胞で感じ取ります。味蕾は短期間で新しく生まれ変わる性質があり、このときにたくさんの亜鉛を必要とします。体の中の亜鉛が不足すると味蕾の生まれ変わりに影響し、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
味の濃い食べ物が招く危険とは
味の濃い食べ物は、過度にとると身体に負担をかけてしまいます。味の濃い食べ物は調味料が多く使われることから、健康を脅かすことも。具体的にどんな危険があるのか、確認していきましょう。
塩分の摂取しすぎは病気のもと
塩分を多く使われるのが、味の濃い食べ物の特徴です。塩分は摂り過ぎると高血圧を発症し、日本人の三大死因である心疾患や脳卒中のような重大な病気を引き起こす要因になります。また塩分の多いものを食べる習慣があるほど、胃がんのリスクが高くなることも知られています。味の濃い食べ物は、食べ続けることで重大な病気につながるリスクがあることを覚えておきましょう。
味の濃い食べ物は食べ過ぎを招く
味の濃い食べ物は、ご飯やパンのような主食を一緒に食べたくなりがちです。味が濃いからこそ、ご飯やパンがすすみ結果的に食べすぎてカロリーオーバーになり、太る原因にもつながります。他にも味の濃い食べ物が、ダイエットにどんな影響を及ぼすのか確認しておきましょう。
塩分の摂り過ぎによるむくみ
味の濃い食べ物に多く含まれるのが塩分。塩分は摂り過ぎると、むくみやすくなってしまいます。味の濃い食べ物を食べた翌日に、顔がパンパンにむくんでしまうのは塩分の過剰摂取も原因の一つと考えられます。また味の濃い食べ物は、むくみだけでなくセルライトやシワの原因にもなるため、美容の面からも塩分の摂り過ぎには注意しましょう。
レトルト食品や外食によるカロリー過多
レトルト食品や外食のメニューには、多くの塩分が入っています。しっかりした味付けで食欲がわく分、食べ過ぎてカロリーオーバーになる危険も高まります。またレトルト食品や外食を続けて食べていると、味の濃い食べ物に体が慣れてしまい、自宅で料理するときも濃いめの味付けでないと物足りないと感じるようになってしまいます。
子どもは味覚が鈍くなる危険も
味の濃い食べ物は、子どもの繊細な舌の感覚を麻痺させてしまう心配もあります。味を感じる味蕾細胞は子ども時代に発達し、大人に比べて数が多いのが特徴です。味蕾細胞が多い分、味を強く感じるため、味覚に敏感なのです。味に敏感な子どもは薄味でも十分おいしく感じられるので、味の濃い食べ物を食べさせていると、大人になっても繊細な味を感じられなくなる危険があります。
味の濃い食べ物を見直すコツ
味の濃い食べ物に慣れてしまうと、身体に多くの負担がかかります。身体に負担をかけず健康的な食生活を送るために、少しずつ味の濃い食べ物を見直していきましょう。少しずつ見直せば、薄味でも満足できるようになります。ここでは、簡単に取り入れやすい味の濃い食べ物を見直すコツを解説します。
調味料を工夫して料理する
塩味が少なくても満足できるように、調味料を工夫しましょう。調味料にお酢や柑橘果汁を加えると、酸味がアクセントになり減塩しても物足りなさを感じにくくなります。塩分の多い醤油やソースの代わりに、マヨネーズを使うといった調味料の置き換えもおすすめです。
栄養バランスがよい食事を摂る
栄養バランスがとれた食事を摂ることは、たくさんの栄養素を摂取できるメリットだけでなく薄味でも満足できることにつながります。バランスのよい食事は、食材や味のバリエーションが豊富になりやすく、あっさりした味付けでも十分満足できるのです。
旨味食材を組み合わせる
味を濃くする代わりに旨味食材を取り入れる方法もあります。昆布やかつお節のような出汁のでる食材、きのこやトマトのような旨味成分の多い食材を取り入れるのもおすすめです。
味覚以外で食事の満足度を高める
薄味の物足りなさをカバーするには、食感や風味に特徴のある食材を取り入れる方法があります。刺激の少ない食材で料理をすると、味を引き締めるために塩分を多く使いがちになります。食材の選び方を工夫することで、塩味に頼らなくても満足できるようになります。
食感を感じる食材
歯ごたえのある食べ物やシャキシャキ、カリカリなど独特な食感の食材は、食べ応えがあり、味を濃くしなくても満足度を高めることができます。れんこんや大根のような根菜類、カリカリ食感のナッツ、プリプリのえびや独特の食感が楽しめるこんにゃくや海藻など、食感に変化をつけるのもおすすめです。
風味の強い食材
独特の風味がある食材を使うことで、薄味でも満足させる方法があります。ナッツや胡麻のような香ばしい食材は、素材の旨味で物足りなさをカバーしてくれます。生姜やにんにく、わざびのような香味野菜、カレーやペッパー、パプリカパウダーのようなスパイスも料理のアクセントになり、塩分を控えても深い味わいが感じられます。
急に薄味にすると続かない
味覚は慣れますが、急に薄味にするとストレスを感じて挫折してしまいます。少しずつ薄味にして、その味に慣れたらさらに薄味にしていくということを繰り返して2~3ヶ月かけて、ゆっくりと体を薄味に慣れさせていくと無理なく続けられます。
味の濃い食べ物を見直して健康を手に入れよう
味の濃い食べ物を食べ続けていると、体に負担がかかり、重大な病気につながる危険があります。味の濃い食べ物に慣れると、薄味では物足りなさを感じてしまうでしょう。しかし、食材選びや少しずつ薄味に慣らす方法で、濃い味付けでなくても満足できるようになります。無理なく続けられる方法で、味の濃い食べ物を見直しましょう。
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管理栄養士馬塲 耕造
1950年生まれ。国立循環器病研究センター 栄養管理室長、大阪刀根山医療センター 栄養管理室長、関西福祉科学大学 福祉栄養学科 客員教授。現在、優れた知見をもとに当社商品の監修と管理栄養士の指導を行い、お客様の栄養相談も行っている。